屋根の種類いろいろ
人工スレート瓦

日本の住宅において、最も多く使用されている屋根材です。
アスファルトシングル

比較的新しい屋根材ですが、耐震性に優れており、取り入れる住宅が増えています。
洋瓦(モニエル瓦)

洋瓦と呼ばれる瓦屋根です。劣化したスラリー層を高圧洗浄などで除去することが重要です。
金属屋根

トタンやガルバリウムなどの金属屋根は、できる限り錆を落とし、塗装面を整えます。
■屋根の塗装 スレート瓦の場合

01. 高圧洗浄
まずは高圧洗浄で、コケや汚れを洗い流します。
塗装をする前に汚れを取り除くことが重要です。

02.板金の下塗り
屋根の板金を錆止め効果のある塗料で下塗りします。棟板金のシーリング補修や、浮いた釘の打ち直しなど、雨水の対策も行います。

03.補修
クラックや欠損などがあれば補修します。
クラックは、シーリング材にて補修します。
欠損部分がある場合は、シーリング材にて欠損部分を形成してから塗装します。

04.屋根下塗り
屋根の下塗りです。
よくあるスレート瓦にはシーラーにて下塗りします。
シーラーは、屋根と塗料の密着度を高め、下地を補強する役割があります。

05.タスペーサーの取付
タスペーサーは、屋根同士が塗料でくっついてしまうのを防ぐ縁切りのために取り付けます。
この隙間がないと雨水の逃げ場がなくなり、雨漏りの原因になってしまうため大切な工程です。
※すでに十分な隙間がある場合は取付不要な場合があります。

06.屋根中塗り
屋根の中塗りです。
スレート瓦には、耐久性に優れた弱溶剤塗料を使用しています。
中塗りは、仕上がりを左右する工程なので慎重に時間をかけて行います。

07.屋根上塗り
屋根の上塗りです。
中塗りが乾燥してから、同じ塗料でもう一度塗り重ねます。

08.完了
スレート屋根の塗り替えが完了しました。
外壁の種類いろいろ
サイディングボード

デザインの種類が豊富で多くの住宅に使用されています。
タイル調のものや木目調のものもありますが、ジョイントの目地があるのが特徴です。
モルタル

近代的な雰囲気になり人気のモルタルです。
ジョリパット仕上げやスタッコ仕上げなど、デザインは様々です。
ALCパネル

軽量気泡コンクリート。
鉄骨造の住宅やアパートなどに使われることがあります。
重厚感のある素材で、ハウスメーカーによってはPALCと呼ばれます。
タイル

タイルはメンテナンスが不要と思われがちですが、タイル表面にツヤがなくなったら劣化のサインです。クリヤー材で目地や表面を保護し、割れを防ぐことが重要です。
■外壁の塗装 モルタル壁の場合

01. 高圧洗浄
まずは高圧洗浄で、コケや汚れを洗い流します。
塗装をする前に汚れを取り除くことが重要です。

02.補修
クラックがある場合は補修を行います。
隙間が小さいヘアークラックはフィラー刷り込み、大きい場合はエポキシ樹脂を充填させます。
またジョリパットの場合、剥離等がある場合はジョリパットにて補修を行います。

03.外壁下塗り
モルタル壁には微弾性フィラーを下塗りします。ジョリパットにはジョリパット専用のフィラーを使います。

04.外壁中塗り
外壁の中塗りです。
外壁には、ニオイが少なく環境に優しい水性塗料を使用します。

05.外壁上塗り
外壁の上塗りです。
中塗りが乾燥してからもう一度同じ塗料で塗装して仕上げます。

06.完了
外壁の塗装が完了しました。
付帯部について
雨樋

軒の先についている、雨水の通り道です。
塩ビパイプでできていることが多く、紫外線の影響で硬化し、劣化が進むと割れてしまう性質があります。
適切なメンテナンスで紫外線から保護することが重要です。
水切り

基礎と外壁の間についている細長い板金です。
モルタル壁の場合はついていないお家もあります。
水切りも、錆が発生しやすく汚れやすい箇所なので、適切なメンテナンスが必要です。
破風板

破風板は雨風の侵入を防ぐ役割があります。
塗膜の剥がれやジョイントシーリングの老朽化がみられることが多くあります。
お家を守るためにも、適切なメンテナンスが必要です。
シャッター・雨戸

シャッター・BOX、雨戸・戸袋は吹き付けにて塗装します。
錆が目立ちやすく、コケが発生しやすい箇所ですが、塗装をするとツヤツヤになります。
軒天井

軒天井は、飛び出た屋根の天井です。
湿気を逃がすなどの役割があり、黒カビが発生しやすい箇所です。
真っ白の軒天井は清潔感には欠かせません。
帯板・幕板

外壁の中央部や窓の周りにつけられた装飾板です。
とてもおしゃれな見栄えですが、外壁よりもはやく劣化してしまうことが多いです。
天場部のシーリングや色褪せなどの状態をチェックしメンテナンスすることが重要です。
霧除け

勝手口や出窓などの上部についているものです。庇(ひさし)と呼んだりもします。
金属でできていることが多く、錆などの症状が多く見られます。錆止めを塗布してから塗装します。
ベランダ防水床
