サイディングボードの通気工法と直張りが引き起こす問題
- daiyohhomes
- 3月10日
- 読了時間: 4分
サイディングボードは、住宅の外壁に広く使われている人気の素材ですが、施工方法によっては、長期間にわたって耐久性や美観を保つことが難しくなる場合があります。
特に「通気工法」がしっかりと施されていない場合や、「直張り」施工が行われている場合は、いくつかの問題を引き起こす可能性があります。
今回は、「通気工法」と「直張り施工の問題点」について、わかりやすく解説します。
目次
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直張り工法とは?
「直張り」とは、サイディングボードをそのまま壁の構造材に直接取り付ける施工方法のことです。
この方法では、サイディングボードと壁の間に空気層を作らず、ボードが直接接している状態になります。
この工法は手軽に施工できるため、一部の現場で採用されていることがありますが、実は通気性を確保できないため、いくつかの問題が発生しやすいのです。
1. 湿気がこもりやすい
直張り工法では、サイディングボードと構造材の間に空気の流れを作ることができません。
そのため、外壁の裏側に湿気が溜まりやすくなります。
特に、雨が降った後や湿度が高い日が続くと、壁内に水分がこもり、通気がないために湿気が逃げにくくなります。湿気が残ったままだと、壁材が腐食したり、カビが発生したりする原因となり、建物全体の耐久性が低下します。
2. 結露の発生
直張りによる湿気のこもりが進むと、壁内で結露が発生しやすくなります。
結露は、壁の内部温度と外気の温度差によって生じる水滴です。
結露が発生すると、その水分が断熱材や構造材に吸収され、断熱性能が低下するだけでなく、構造材が腐朽したり、カビが繁殖したりします。これが進行すると、建物の寿命を大きく縮めてしまう恐れがあります。
3. 膨張と収縮によるひび割れ
湿気が溜まったままでは、外壁のサイディングボードが膨張し、収縮を繰り返すことになります。温度や湿度が変動するたびに外壁が伸縮し、その影響でサイディングボードの接着剤が弱くなったり、ひび割れが発生したりします。直張り工法では、通気性が確保されていないため、この膨張と収縮が進みやすく、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
4. 塗装の早期劣化
通気性がないと、サイディングボードの裏に水分が溜まり、塗膜の膨らみや剥がれが早く進行します。
塗膜が劣化すると、見た目が悪くなるだけでなく、外壁の保護性能も低下します。
直張り工法では、この問題が特に顕著になりやすく、塗り替えが早期に必要になることがあります。
「うちは大丈夫?サイディング直貼りの見分け方」
サイディングボードが「直張り」か「通気工法」かを見分ける方法は、いくつかのポイントをチェックすることで確認できます。
1. 外壁の隙間を確認する

通気工法が採用されている場合、サイディングボードと壁面(構造材)との間に通気層があります。このため、サイディングボードの下部や側面に、わずかな隙間や空気の流れを確保するための通気口が見えることがあります。
• 通気工法: 通気口や隙間が見えることがあり、壁とサイディングの間に空気の流れを作る構造になっています。
• 直張り工法: サイディングボードが構造材に直接取り付けられているため、隙間がほとんどなく、ボードと壁面が
ピッタリと接しているのが特徴です。
2. 施工時期や設計図を確認する
もし可能であれば、家の設計図や施工時期を確認するのも有効です。
通気工法は比較的新しい施工方法として普及しており、特に近年の住宅では多く採用されています。
もし設計図が手に入るなら、施工方法が記載されている場合もあります。
• 通気工法: 新しい住宅やリフォーム後の外壁では、通気工法が採用されていることが多いです。
• 直張り工法: 古い住宅やリフォーム前の状態では、直張りが使われていることが一般的です。
3. 専門家に確認する
自分で判断が難しい場合は、専門家(リフォーム業者、外装劣化診断士)に確認するのが一番確実です。
外壁を専門的にチェックしてもらうことで、どの施工方法が採用されているのかを正確に知ることができます。
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